植野隆司
Ueno Action / 4CD

レーベル Basic Function
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Soldout
2006年〜08年あたりに宅録していた小作品集。ほとんどがインストゥルメンタルで、その後テニスコーツなどの曲となるデモトラックな扱いだったのですが、デモと捉えるにはもったいなさすぎるほど既に完成されていると思える曲ばかりで、チープなサウンドのキーボードやリズムマシンの音を中心にサックス、ギター、ベース、パーカッションなどを4トラックカセットMTRで重ね録りし、音数は少なくても、メロディやアレンジはかなりいろんなアイディアに溢れていて、全編聴き応えのあるドリーミーな宅録音源集としてとても充実した内容の4枚組となっています。デモのまま未発表音源として埋もれてしまわずに本当に良かったと思います。リリースは大城真の新しいレーベル、Basic Functionより。マスタリングももちろん大城真。

以下、インフォより。

植野は、2006年5月から暇を見つけてはひたすら、とりつかれたようにカセットの4トラックMTRでインストの曲を作り、録音していた。それは2008年6月まで続いた。作品を発表するという考えは毛頭なかった。おそらく最初はデモのつもりだった。しかし何のつもりでやってるのか途中からよくわからなくなり、変な音や変な演奏を、ただ組み合わせたり、さやがたまに思いついたことを勝手にこっそり録音してたりした。時には、既に4トラック全部埋まっているのに、1つを勝手に消して自分の音や声を入れたりしていた。次の日、植野が聴き、驚いたりあきれたり、すさまじいケンカになったこともあった。しかしみなさんご存知のように、一度消えたテープの音は2度と戻ることはない。だから2人がケンカしたところで、それもただの無駄だった。
植野は、この録音集では妙にリズムに凝っていた。ドラムマシーンやパーカッションに3トラック使ってしまうこともあった。おそらく常に彼の頭の中にトリップホップが鳴っていたのだろう。そしてその試みの多くは失敗というか、かなり別のものになってしまっている。

当初の予定だったデモの目的を果たしたものもある。まず、さやがにかさや(さやと二階堂和美のユニット)でこの中から2曲拝借した。そして、わんわん(さやとディアフーフさとみのユニット)でも2曲拝借した。続いてテニスコーツでは、スウェーデンのTAPEとの録音に取り上げられ、ジャド・フェアとの録音でも数曲取り上げられた。遅れて植野自身も三沢洋紀とのユニット、真夜中ミュージックでも取り上げた。更にテニスコーツの現在進行中のアルバムプロジェクト「Music Exists」シリーズではカラオケに使われ、自分のソロのフォークスタイルのアルバム「マンスリー植野隆司」でも3曲、カラオケで使っている。

こうしてみると、録音&発表されてる数は多く、なかなかの高打率ではないだろうか。そして今回それらの曲も使われてない曲も、録られたものすべてが作品になるという、打率で言うと100パーセントの事件?がこのCD4枚組の「UENO ACTION」である。ちなみにこのタイトルは、さやがこれらの音源をデジタルにミックスした時に、そのCDRの盤面に書いたものだ。どういう意図かはわからないが、たぶん彼女なりに「たかしのはじめてのおつかい」感覚があったのではないだろうか?リリースが決まってから随分の月日がたってしまうが、これだけの量だし色んなことがあって、それをすべて書くと分厚いブックレットになってしまい、更にリリースが遅れるのでここでは割愛する。以上がこの作品の解説である。  植野隆司